地震の揺れに強い建物を
耐震工事とは、建物を地震の揺れに強くすることで倒壊を防ぐための工事です。阪神・淡路大震災により、1981年より前に建てられた建物が大きな被害を受けたことが分かりました。そのため、現在の耐震基準に合わせて建物の耐震工事を行うことが求められています。
耐震工事が必要になるのは、以下のようなケースです。
〇1981年(昭和56年)より前に建てられた建物
1981年より前に建てられた建物は新耐震基準に基づいて建てられていないため、震度6以上の地震が発生した場合、倒壊してしまう恐れがあります。
〇地震によるダメージを受けたことがある建物
過去に大きな地震により、ダメージを受けたことがある建物も注意が必要です。目に見える問題が起きていなくても、建物内部がダメージによりもろくなっている可能性があります。
〇地震の影響を受けやすい特徴を持つ木造住宅
1階部分の壁面積が少ない、大きな吹き抜けがあって床面積が不足している、建物の平面が複雑な形状をしているなどの場合です。また、腐敗などで劣化している部分があるなども地震の影響を受けやすい建物となります。